ロスト・シンボル

文庫になるのを辛抱強く待っていたこの作品。
ハードカバーは綺麗だけど持ち運びにくいし寝転がって読めないからね。

・・・さあ今度こそ映像化は無理なんじゃないかな!

前回の天使と悪魔は結局大筋を変えて納めていたからなあ。
今回の舞台は謎に満ちた首都“ワシントンDC”で、フリーメイソンの秘密に関する知的・身体的大冒険。
フリーメイソンが何たるかは恐らく世界中の人が読書前の私のよう印象を持っていると思う。
ダン・ブラウンは、その偏見を厳かに、そして鮮やかな手法で剥ぎ取ってゆく。

以下、ちょっと小説風に感想を。



世界の真実は、目の前にあるのに気付かないほど単純で、いつでも人々の手によって暴かれるのを待っている。
真に理解したくば、不可能を可能に変える“錬金術”、思想の大幅な転換が必要ではあるが。
その一線を越える勇気を持つものだけが、世界の神秘に触れ、そこに神を見出すことが出来る。

世界中の宗教・思想が指し示す、たったひとつの真実。
それは万人の中に存在し、肉体の主人に見つけ出されるのを待っている知識の粋へと導く鍵。
今、現代科学は古来より賢者達が秘匿し続けた真実にまさに迫ろうとしている。
そのドアの向こうで、扉が開かれるのを待っている。

もうすぐ、劇的な変化が――水瓶座の時代やその他の楽園を指し示す“ことば”通りの奇跡が起こる。
キャサリンはそう断言する。

人々はラングドンと同じく懐疑的であり、その変化をなかなか飲み込めないかも知れない。
だが、夜明けの光とともに自分の内面に現れる奇跡を―希望を―、一度でも味わったことがあるのなら。
きっと私たちにも、神の恩恵は与えられるだろう。


シンシアリーに。

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