魔導師の月
「夜の写本師」でファンタジーの新機軸を打ち出した作者の第二作目。
本を読む時、音楽を聴く時、全てタイミングがあると思っている。
この本も、読むべき時にやって来てくれた。
今しかこんな気持ちにはならないだろうと思う。
二人の魔道師の中で輝く星々が、完璧に記憶と重なった。
人は物語を紡ぐのだと教えてくれたのは、やはり本だった。
どんな人にも、かけがえのない1ページはある。
穢れた月はもう無い。
太陽が綻びを縫い、自身の中に闇を抱えてただ、人は生きて行く。
- 作者: 乾石智子
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2014/11/21
- メディア: 文庫
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