SHERLOCK シーズン3

自分はシャーロキアンでは無い。
本は好きだったけれど、シャーロック・ホームズを熱心に読んだ記憶は無い。
江戸川乱歩の方が沢山読んだかも知れない。
そんな自分がミステリに魅かれるようになったのはいつからだったか。

一番古い記憶では、赤川次郎の本と名探偵ポワロのドラマ。
ここ最近では森博嗣である。


さてSHERLOCK
上述のように読んだ記憶さえ曖昧だが、その名前くらいは知っている。
なんかあれでしょ、変な帽子被ってパイプ吸ってる・・・犬。

犬だ。自分の記憶ではシャーロックは犬だった。

http://www.youtube.com/watch?v=BoPKNmo6F48

これは大好きだった。自分の中で、シャーロックと言えば彼だ。
とは言っても、その後の人生で時折思い出すくらいでそれ程情熱は無かった。

・・・と思っていた。どうやらその火種は自分の中で長い間燻っていたらしい。

さあSHERLOCKだ。
何か面白そうな海外ドラマが始まるらしいと新聞欄で読んだ。
しかも、第2回目の放送時の評価である。
何故第1回目の放送でやらないのか!
お陰でこれほど面白いドラマの1話を見そびれてしまった。
仕方が無いので2話を観た。

最高だった。
語彙が無さ過ぎるが、それしか言えない。
この作品をあとどんな風に表現すればいい?
最高(にクレイジーで)だった。
最高(に格好良かった)だった。
最高(にぶっ飛んでた)だった。
この作品を作ってる人は最高に頭が良い。
センスに溢れており、所謂天才だ。
この先、彼らが作品を作ってくれるのを自分はただ待つ他は無い。
何でもするから早く続きを!
観る度にそう思う。
観る度に正気を保てなくなる。
中毒性が有り、このドラマをおいて娯楽と呼べるものはもう何一つ無い・・・
とまで思ってしまいそうな勢いである。


そのSHERLOCKだが。
シーズン3は1話を観て満足してしまい、2話も3話も観ていなかった。
日本で放送されたのは5月31日と6月7日である。

例えば本を読んだりゲームをしたり、何か新しい記憶を得る場合、そこに意味を持たせる癖が自分にはある。
その時必要な考え方であったり、困難を乗り越える一言であったり、内容は様々だ。

今夜は特別な風が吹いていて、ミステリに浸るにはちょうど良い夜だった。
観よう、と思った時が自分にとっては必要な時なのだ。

シャーロックは自分のヒーローだ。
「高機能社会不適合者」と自らを呼ぶ彼は、希望だとさえ思う。
誰にも認められなくて良いし、どう思われたって良い。自分だけが密かに世界を相手取り、ゲームをしているような・・・ そんな感覚を持っている。
勝つ度に自分はシャーロックと同じように笑うのだ。


人生は暇じゃない。
一見どんな無価値なことに思えても、それは生涯の中で重要な伏線を含んでいる。
ひと時も目を離してはいけない。
現れる謎を真っ直ぐに見つめ、決して目を逸らしてはいけない。
鼓動が止まるその瞬間まで、精神の宮殿の探索を止めてはいけない。
時間は越えられる。
それを知ってさえいれば、後はどうにでもなるのだ。


今夜は最高の気分で眠れそう。
興奮は、シーズン4まで寝かしつけておこうと思う。

おやすみ。