全日本食えば食える図鑑

名は体を表すように、本は人を表すと思う。
作者然り、読者然り…購買者然り。
私にこの本をくれた人は椎名誠に違い無い。
スタイルとか言葉とか、どうしようもないくらい似ている。
酒好きなところとかね。
 
訳あって二日ほど何も食べていない人間が、危うく即神仏になるところだった。食べることがトラウマになりそうだった。
少なくとも宿漁港行くことは一生涯無いだろうと思われる。
 
ところどころに「ああ、そろそろ無茶出来ねえなあ」と言う哀愁のようなものが漂っているが、巧みな構成によりどの章にも一本芯が通っている。
シーナさんかっこいい。
 
日本全国津々浦々。まったくの未知の食材から高名な(悪名高い?)ものまで満載の一冊。
あなたの街のアノアレが載っていたとしたら、それはどちらかと言えば不名誉なことかも知れない。
でもシーナさんは食べてくれた。
それは誇ってもいいような気がする。
 
 
 
食物の本だと思ったら大間違いやぞ!
食物取材に託けた、のんべえのぶらり日本奇行です。

全日本食えば食える図鑑 (新潮文庫)

全日本食えば食える図鑑 (新潮文庫)

深夜特急

いつだったか新聞で沢木さんの記事を読んだ時に面白そうだなーと思って買い、出掛ける度に移動の合間にコツコツ読んでたのが全部読み終わった。

たぶんね。
こんな旅、自分には出来ないと思うんですよ。
でも本読みは誰かが書いた文章を読んだらそこに行ける。
自分が実際に行かなくてもその場面、その人が見たであろう風景がありありと見える。
これほど幸福なことはないです。
いや、実際に自分で行った方が良いだろうって意見は多いと思うけどね。
百聞は一見に如かずって言うしね。
でも、沢木さんの文章は本当にシンプルで美しくて、まるで自分自身が1年2ヶ月の旅を終えたような、そんな読後感を残してくれたのでした。

もしもこの先、大金が手に入るようなことがあれば、トルコにだけは行ってみたいかな。 パンが死ぬほど美味いらしいし。

ちょっと前まではモン・サン・ミシェルだったんだけどね。
でも、ほら、イル・サン・ジャックには行ったことがあるから・・

深夜特急〈1〉香港・マカオ (新潮文庫)

深夜特急〈1〉香港・マカオ (新潮文庫)

夜は短し歩けよ乙女

まだ読み終わってなかったのかよって言う。
あーオモチロカッタ。
森見初心者は次は何読めばいいんですかね?
 
名言・名表現が多くて、こんなに栞をはさんだ本も無いだろうってくらいだった。
外堀ってやっぱり皆さん埋めてるもんなんですか?
自分はいつも埋めてる途中で違うとこ埋めに行っちゃうんですけど。
 
あーもう今日は布団に潜ってゴロゴロするしかないよね。
 
あー
うー

夜は短し歩けよ乙女 (角川文庫)

夜は短し歩けよ乙女 (角川文庫)